米Palmに対して米Xeroxが起こしていた特許侵害訴訟で,両社が和解に達した。Palm社が米国時間6月28日に明らかにした。Palm社は,和解金として2250万ドルをXerox社に支払う。

 Xerox社は1997年,米U.S.Robotics社(Palm社の前身)を相手取り,Palm OS搭載のハンドヘルド機に採用されていた手書き文字認識技術「Graffiti」が同社の特許を侵害しているとして提訴。Graffitiが「Unistrokes」という商標で知られている特許技術を侵害していると主張していた。

 Palm社が支払う和解金の2250万ドルには,Unistrokesを含む3件の特許技術のライセンス料が含まれる。また,両社は双方が定めた分野における利用に関して,今後7年間,特許侵害の訴えを起こさないことで合意した。

 今回の和解により,共同被告となっていた米PalmSourceと米3Comも訴訟から解放され,Unistrokes特許の利用権を取得する。

 1997年に起こされた訴訟に対し,連邦地裁は2000年6月,「Palm社のソフトエアはXerox社のソフトウエアとは異なる認識パターンを使用している」などとしてXerox社の訴えを退けた。2001年1月には,巡回連邦高裁が下級審の判決を覆す判断。2003年にはワシントンDCの控訴裁判所が連邦高裁の判断を支持していた。

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