ソフトウエア開発ツール関連の業界団体Eclipse Foundationは,オープンソース統合開発環境「Eclipse」の最新版(バージョン3.2)を,カナダで現地時間6月26日に発表した。10件のオープンソース・プロジェクトから成る過去最大規模のリリースとして,同団体は最新版を「Callisto」と呼んでいる。6月30日よりダウンロード提供を開始する。

 Callistoの開発には,ISVが15社,開発者260人が参加した。Eclipse Foundation執行ディレクタのMike Milinkovich氏は,「多数のベンダーが関与して,複数のプロジェクトに取り組む分散型のオープンソース・コミュニティは,期日通りソフトウエアをリリースする極めて効率的な方法であることが証明できた」と述べる。

 最新版では,OSGi Runtimeをスタンドアロンのフレームワークとして利用できるようにしたほか,Web Tools PlatformとTest and Performance Tools Platformにおいて新しいツールを用意した。

 また,Intel版Mac OS XとWindows Vistaにも対応させ,Data Tools Platform(DTP)とGraphical Modeling Framework(GMF)を初めてリリースした。

 Callistoに含まれるプロジェクトは以下の通り。

・Business Intelligence and Reporting Tools(BIRT)2.1
・C/C++ IDE(CDT)3.1
・Data Tools Platform(DTP)1.0
・Eclipse Modeling Framework(EMF)2.2
・Graphical Editor Framework(GEF)3.2
・Graphical Modeling Framework(GMF)1.0
・Eclipse Project 3.2
・Test and Performance Tools Platform(TPTP)4.2,
・Web Tools Platform(WTP)1.5
・Visual Editor(VE)1.2

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