米Tellabsは米国時間6月26日に,電話通信サービス・プロバイダに関する調査の結果を発表した。通信業界関係者を対象にアンケートを実施したところ,回答者の半数以上が,1年以内に電話サービス会社はケーブルTV会社に競合する映像サービスを提供するようになるとみている。

 昨年の調査では54%が「3年以内に競合するようになる」と回答していることから,映像配信に関するケーブルTV会社の優位性は低下しているようだ。

 電話サービス会社の競争力を押し上げる要素として,ケーブルTV会社より高画質の映像サービスを配信できるIPTVを挙げる回答者が多かった。

 また,これからの通信市場については,89%が若者を「重要」あるいは「きわめて重要」なユーザー層とみなしている。若者は,インターネットに対する期待度も高く,新たなニーズを次々に創出する可能性があるとみる。

 Tellabs社のグローバル・セールスおよびサービス部門担当上級バイス・プレジデントのSteve McCarthy氏は,消費者が通信サービスに求めているのは「速さ」と「インテリジェントな機能」だと指摘し,「サービス・プロバイダは,若者市場のニーズに応えることで,大きな収入を得る可能性がある」と述べた。

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