英MessageLabsは現地時間6月26日,ホスト型のWebセキュリティ・サービスの新版「Web Security Service 2.0」を発表した。新版では,電子メール,インスタント・メッセージング(IM),WebトラフィックのルーティングとWebベースのセキュリティ脅威の検出機能を強化している。同サービスは,同社の既存の電子メールとIMサービスに統合できる。

 同社によれば,Webベースの脅威は多様化しており,特に,スパイウエアを自動的にダウンロードするサイトへ誘導するリンクを電子メールやIMで送るといった攻撃が増加しているという。

 新しい脅威に対応するために,新サービスでは「Skeptic」と呼ばれる技術を追加した。Skepticは,異なる通信チャネルにおいてウイルス,トロイの木馬,スパム,フィッシング攻撃を遮断するもの。Webベースの脅威を分析する「Converged Threat Analysis」機能に組み込んでいる。Converged Threat Analysisでは,電子メールの本文に表示される悪意のあるサイトへ誘導するリンクなど,電子メールやIMなどの新しい脅威の情報を取り入れてWebトラフィックに適用する。

 Web Security Serviceの新版は,2つのサービス「Anti-Spyware and Anti-Virus」および「URL Filtering」として7月3日から提供を開始する。Anti-Spyware and Anti-Virusは,Skeptic技術を導入し,Webベースの悪意のあるコード,ウイルス,トロイの木馬,フィッシング・サイトなどから企業を保護するサービス。URL Filteringでは,Webアクセスをポリシーに基づいて制御する。

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