米IBMは,企業向けインスタント・メッセージング(IM)プラットフォームの次版「Lotus Sametime 7.5」で,「Microsoft Outlook」「同Office」「同SharePoint」からIM機能などを利用可能とする。IBM社が米国時間6月26日に明らかにしたもの。さらに次版では,カナダResearch in Motion(RIM)およびフィンランドNokiaのモバイル機器や,「Microsoft Windows Mobile」機器からの直接接続にも対応する。

 Lotus Sametime 7.5を利用すると,OutlookやWord,Excelなどの米Microsoft製アプリケーション内でIM,Web会議,アプリケーション共有機能が使えるようになる。特にOutlookでは,プレゼンス情報の確認やWeb会議のスケジュール管理も行える。

 IBM社はLotus SametimeをEclipseフレームワーク上で開発し,拡張機能を開発するための環境をサード・パーティに公開している。そのため,コンタクト・リスト上で位置情報やプレゼンス情報を統合表示したり,オンライン地図上に表示したりといった,マッシュアップ・サービスをプラグインで実現できる。

 「オープン標準の世界に入ることで閉鎖的なソリューションにとらわれずに済む選択肢を,Microsoft社のユーザーに提供する」(IBM社ワークプレイス/ポータル/コラボレーション製品担当ジェネラル・マネージャのMichael Rhodin氏)

 またLotus Sametime 7.5は,米AOLおよび米Yahoo!,米Apple ComputerのIMユーザーとのやり取りも行える。メッセージを交換するだけでなく,プレゼンス情報の確認も可能(関連記事)。

 Lotus Sametime 7.5は2006年第3四半期に利用可能とする。ただし,モバイル機器対応は2006年第4四半期,Microsoft社製アプリケーション対応は2007年初めになる予定。

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