DSLに関する国際的な業界団体DSL Forumは,英Point Topicが提供したデータにもとづき,世界のDSL導入状況に関する調査結果を英国時間6月23日に発表した。それによると,2006年3月31日時点で世界のDSLユーザー数は1億5000万人を超え,1年前と比べて39%増加した。2006年第1四半期の新規加入者は1150万人だった。

 2006年3月31日現在でDSL加入者が100万人を超えている国は22ヵ国で,うち7ヵ国が過去1年以内に100万人突破を達成した。


■表1 DSLユーザー数が100万人を超える国(2006年3月31日現在)
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順位 国 ユーザー数 順位 国 ユーザー数
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1 中国 29,357,000 12 ブラジル 3,323,900
2 米国 22,224,006 13 オランダ 2,587,000
3 日本 14,571,000 14 オーストラリア 2,494,000
4 ドイツ 11,100,000 15 トルコ 1,843,852
5 フランス 10,214,000 16 メキシコ 1,831,500
6 英国 7,921,500 17 ポーランド 1,429,429
7 イタリア 7,024,300 18 スウェーデン 1,382,500
8 韓国 6,422,406 19 ベルギー 1,344,252
9 スペイン 4,294,800 20 スイス 1,189,000
10 台湾 3,762,000 21 フィンランド 1,091,400
11 カナダ 3,479,265 22 インド 1,088,935
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出典:DSL Forum(Point Topicのデータにもとづく)

 ユーザー数1位の中国は過去1年で約1000万人が新規加入し,第1四半期だけでも新規加入者は300万人にのぼる。2位の米国では34%増加し,同国内ケーブル・モデム加入者の増加率21.9%を大きく上回った。

 ユーザー数が100万人以上の国のうち,最も急速に伸びたのはインド(増加率は700%)だった。トルコ(同190%),メキシコ(同99%),オーストラリア(同84.6%)がそれに続く。ユーザー数が100万人以下の国ではパキスタン(同484%)が最も急成長し,モロッコ,ギリシャ,ブルガリアが200%以上の伸びを見せた。

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