米IBMは米国時間6月22日,開発者向けに2種類のセキュリティ・ツールを無償で提供することを発表した。ツールは,データの自動暗号化とJavaアプリケーションのセキュリティを強化するもの。同社Webサイト「alphaWorks」からダウンロードできる。

 無償提供されるのは,「IBM Secure Shell Library for Java」と「Security Workbench Development Environment for Java(SWORD4J)」。IBM Secure Shell Library for Javaは,ファイルに保存されたパスワードや情報を含め,コンピュータ間でやり取りされるデータを自動的に暗号化するもの。同ツールにより,企業はサーバー間で大量のデータを安全に転送できる,と同社は説明している。

 SWORD4Jは,Javaアプリケーションのセキュリティ強化を支援するツール。統合開発環境Eclipseのプラグインとして提供され,ベスト・プラクティスに対する違反を検出して報告する。同社によれば,JavaとOSGi(Open Service Gateway Initiative)仕様の両方をサポートするJavaアプリケーションの設定と評価が容易にできるようになるという。

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