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 米Microsoftは米国時間6月20日,Windowsベースのロボット向けアプリケーション開発プラットフォーム「Robotics Studio」を発表した。商用目的の開発者,研究者,あるいはロボット愛好家など,ロボット開発に関心があるユーザーを対象にした,コミュニティ技術プレビュー版(CTP:Community Technology Preview)。同社のWebサイトで無償提供している。

 Robotics Studioには,プログラミングのためのビジュアル・ツールが含まれる。開発者は,WebベースもしくはWindowsベースのインタフェースを使ってロボット操作を行えるように,ハードウエアやソフトウエア向けにモジュラ型サービスを生成できる。

 また,サービス志向のランタイムを備えており,.NETベースの並列ライブラリを利用すれば,非同期アプリケーションの開発が容易に行えるという。

 プログラムは,「Visual Studio」と「Visual Studio Express」のほか,「JScript」や「Iron Python」などの言語を使って開発できる。

 同社Microsoft Roboticsグループ担当ジェネラル・マネージャのTandy Trower氏は,「ロボット工学は大きな可能性を秘めた分野。Robotics Studioを使えば,各種ハードウエア向けに,さまざまな用途のロボット向けアプリケーションをより簡単に開発できる」と述べる。

 同社はまた,ペンシルバニア州ピッツバーグのカーネギーメロン大学が,ロボット工学研究所「Center for Robotics Innovation」を開設するのを支援すると発表した。同センターは2006年中に開館する予定。

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