電子メール識別サービスを提供する米Iconixは米国時間6月19日,電子メールの参照に関する調査結果を発表した。それによると,合法的な発信元から送られてきたことを証明するアイコンが電子メールに付加されていれば,ユーザーがその電子メール・メッセージに目を通す確率が2倍以上に増えることがわかった。

 安全アイコンの付加によって参照が増加したメッセージの種類は,オンライン・オークション(増加率404%),電子カード(同192%),旅行サービス(同189%),ソーシャル・ネットワーキング(同115%),デート・サイト(同107%),金融機関(同73%),オンライン支払いサービス(同68%),オンライン・ショッピング(同40%),ニュース/情報サービス(同26%)だった。

 Iconix社マーケティング部門バイス・プレジデントのJeff Wilbur氏は,「安全性を証明するアイコンの有無で,個人情報を扱う電子カードやソーシャル・ネットワーキングなどのメッセージの参照が著しく伸びたのは驚くべきことだ。こうした電子メール・メッセージを受け取る際には,日常のニュース配信を受け取る場合よりも,安全性を重視している」と説明した。

 同社は,電子メールの安全性を確認してアイコンを表示するサービスを提供している。具体的には,業界標準技術のドメイン・キーや送信者IDを使用してメッセージ送信元の合法性を確認することで,チェック・マーク付きの鍵アイコンを受信メールの隣に表示する。

 調査は,Iconix社のアイコン表示サービス利用者約1万5000人を対象に2005年12月~2006年6月に実施した。

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