インターネット・テレビを手がける米Brightcoveは,ソニーとドイツBertelsmannの合弁会社Sony BMG Music Entertainment(SONY BMG)がブロードバンドのビデオ配信で同社の技術を採用することを発表した。同社が米国時間6月19日に明らかにした。SONY BMG社は,新しいビデオ・プレーヤ「Musicbox Video」を通じて,所属アーティストの音楽ビデオ,インタビュー,ライブ・パフォーマンスへのオンデマンド・アクセスを提供する。

 SONY BMG社は,今回のブロードバンド・ビデオ配信サービスを利用して広告収入の獲得を狙っている。広告主は,ビデオ再生前に広告を流したり,ビデオに重ねて広告を表示するなどさまざまな宣伝方法を選択できる。これら広告の販売と配信はBrightcove社が行なう。同社によれば,すでに米DreamWorks SKGや米Hewlett-Packard(HP)が新しいアニメーション・フィルムのプロモーションで同サービスを利用することを決めているという。

 また,音楽ファンは,Brightcove社のプレーヤ共有サービスを通じて無料のストリーミング・ビデオをオンデマンドで視聴できるだけでなく,自分のブログ,Webサイトに容易にビデオを追加できる。ユーザーは,該当ビデオへのリンクをサイトに表示できるようになる。

 WebベースのMusicbox Videoでビデオを視聴するために,特別なソフトウエアをダウンロードする必要はない。コンテンツはFlash形式で配信され,知人と共有する機能,RSSフィード機能も提供する。また,所属アーティストの最新ビデオが継続的にアップデートされる。同プレーヤは,同日より同社Webサイトから利用できる。

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