ソフトウエア販売サイト「BuysUSA.com」の運営者が,違法ソフトウエア販売の共謀罪および著作権侵害罪を認めた。米司法省(DOJ)が米国時間6月16日に明らかにしたもの。

 BuysUSA.com運営者のDanny Ferrer氏には,最大10年の懲役と50万ドルの罰金支払いが8月25日に言い渡される予定。また同氏は,BuysUSA.comの収益で購入したとされる飛行機,ヘリコプタ,ボート,車などの没収についても合意した。

 DOJによれば,Ferrer氏と共謀者は2002年後半にBuysUSA.comサイトを開設。2005年10月19日に米連邦捜査局(FBI)によって同サイトが閉鎖されるまで,米Adobe Systemsや米Autodeskなどのソフトウエアの不正コピーを,メーカー希望小売価格を大幅に下回る値段で販売した。購入者には,ソフトウエアを違法コピーしたCDに,ソフトウエア稼働に必要なシリアル番号を付けて郵送納品していた。

 FBIの捜査によると,これら違法CDの売上高は247万ドルにのぼるという。「著作権所有者に2000万ドル近い損失を与えたことになる」(DOJ)。

 DOJ犯罪部門司法長官代理のAlice Fisher氏は,今回の有罪判決について「米国で金儲けのために違法ソフトウエアを販売するオンライン業者への明確なメッセージだ」と述べた。

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