米Sun Microsystemsは,Ajax手法に対応したオープンソースの開発ツールを推進するコミュニティOpenAjax Allianceと,JavaScript対応ツールなどを提供する非営利組織Dojo Foundationに参加した。Sunが米国時間6月16日に明らかにしたもの。

 OpenAjax Allianceは,米IBM,Eclipse Foundation,米Oracle,米BEA Systems,米Google,Dojo Foundationなどが2006年2月に結成した団体。その後,米Intelや米Adobe Systemsなども加わり,現在は30以上の企業/組織が参加している。Ajaxツールキット・フレームワークなどを提供し,開発活動を支援する。SunはOpenAjax Alliance内で,ツールの相互接続性確保や業界におけるAjax普及推進などに取り組む。

 Dojo Foundationは,オープンソースのJavaScriptツールキット「Dojo Toolkit」などを開発する組織。Sunは同ツールキットの開発プロジェクトに参加し,Ajaxウィジットの提供,国際化の支援,文書の整備を行う。

 米メディア(InfoWorld)によると,これまでSunがOpenAjax Allianceに参加しなかった理由について,Sunの開発者向けツール・マーケティング担当ディレクタのDan Roberts氏は「IBMからの案内が不適切な部門に届いていた」ことと,「OpenAjax Allianceの活動が,当社の開発環境『NetBeans』と競合するEclipseに偏重しているのではないかと懸念した」ことの2点を挙げたという。

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