米comScore Media Metrixは米国時間6月15日,米国ユーザーによるWebサイトへのアクセス状況を調査した結果を発表した。それによれば,依然としてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)サイトの人気が高く,5月は「MySpace.com」の訪問者数(ユニーク・ビジター数)が5000万人を超えている。また,ビデオ共有サイト「YouTube.com」の訪問者数も前月から2倍近い1260万人に達した。

 調査は,2006年5月における米国の家庭,職場,大学からのアクセスを集計したもの。同月は,母の日や卒業祝いの贈り物を探すショッピング・サイトのアクセスが増えた。ほかにも,求職サイトやフィナンシャル・サイトへのアクセスも増えている。また,スポーツ関連サイトへのアクセス増加は,6月開催のFIFAワールドカップ(W杯)と全米プロバスケットボール・リーグ(NBA)のプレーオフに対する注目を反映する結果となった。

 5月におけるSNSサイトへの訪問者数をみると,1位はMySpace.com(5140万人)で2位のClassmates.com(1470万人)を大きく離した。3位以下はFacebook.com(1400万人),YouTube.com(1260万人),米MicrosoftのMSN Spaces(950万人)が続いた。米Yahoo!のYahoo! 360 degrees(490万人)も8位に入っている。

 スポーツでは,NBA Internet Networkの訪問者数は,前月から24%増の630万人を記録した。また,W杯の公式サイト(fifaworldcup.yahoo.com)の訪問者数も78万8000人を超え,前月から倍増した。さらに,6月9日の開幕日における同サイトのユニーク・ビジター数は500万人を超えている。人気はその後も続き,11日までの1日の平均訪問者数は440万人を上回っている。

 米国では5月から卒業シーズンに入るため,母の日と卒業祝いの贈り物を探す人によるショッピング・サイトへのアクセスが増加した。ジュエリー/高級品/アクセサリ関連のサイトへのアクセスは4月から15%増えている。花/ギフト/グリーティングのサイトへの訪問者数も前月から10%増加した。また,卒業シーズンに入るため,求職サイトへのアクセスも増加しており,同部門で1位のCareerBuilder.comの訪問者数は前月から9%増えている。

 そのほかにも,金利の引き上げにともない,フィナンシャル・ニュース/調査関連のサイトへのアクセスが12%増加している。フィナンシャル情報/アドバイスへの訪問者数も前月の3990万人から4200万人に増加した。

 全体を訪問者数でみた場合,5月に最も訪問者が多かったのはYahoo!で1億3000万人以上が同サイトにアクセスしている。1億1900万人を集めたTime Warner Networkは,僅差でMSN-Microsoft Sitesを抜いて2位についた。4位のGoogleと5位のeBayには,それぞれ7752万人と5460万人の訪問者がアクセスしている。SNSサイトのFacebook.comは前月から訪問者数を13%伸ばし,ランキングの49位に登場した。

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