米MapInfoは米国時間6月15日,同社の「ジオコーディング(位置参照技術)」に関して米国特許商標庁から特許の認定を取得したことを発表した。

 特許を取得したのは,世界規模で位置を参照できるジオコーディング・ソフトウエア・エンジンで,タイトルは「A System and Method for Geocoding Diverse Address Formats」。同エンジンは,住所の文字情報に対して緯度経度を付けて地図上の位置を示すもの。1つのエンジンで,さまざまな国の住所形式に対応できる。同技術は,同社のロケーション・プラットフォーム「MapInfo Envinsa」に採用されている。

 同社が特許を取得した技術により,単独のプログラム・インタフェースからそれぞれの国が採用する住所形式からジオコーディングが可能になる。たとえば,国際的な金融サービス企業が世界各地に設置しているATMの場所を表示しようとする場合,多数の異なる住所形式に対応させなければならない。このような場合に,同社のジオコーディング・エンジンを導入することにより,ATMの位置データを正確に提供できるため,企業は経営効率と顧客サービスの向上が図れるとしている。

 「これまでは,異なる国から集めた位置情報に対応するために複数の技術を導入する必要があったので,一貫性のある結果を導くためにはコストがかかるとともに,効率が悪かった」と同社では説明している。

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