米CAは,企業向け記録管理ソフトウエアとサービスを手がける米MDY Group Internationalの買収を米国時間6月13日に発表した。同社の買収により,CA社の電子メール管理,ファイル管理製品を強化し,顧客の法規制やコーポレート・ガバナンス(企業統治)への対応支援を狙う。買収条件に関する詳細は明らかにされていない。

 MDY社は,顧客の物理的また電子的な記録,電子メールの管理を自動化する「FileSurf」や複数のレポジトリを一元管理する「Federated RM」などを提供。企業のデータ保存に関する法規制や社内ポリシーへの対応を支援している。

 CA社は,買収を通じてMDY社のすべての製品とサービスの販売とサポートを引き継ぐ。また,電子メールとそのほかのビジネス文書を管理するCA社の「Message Manager」やリカバリ管理,認証/資産管理ソフトウエアなどに,MDY社の記録管理機能を組み込む予定。

 今回の買収は,同社のインテリジェント・ストレージ管理戦略の一環として行なわれたもの。同社は2005年10月にも企業向けメッセージ管理/アーカイブ・ソフトを手がける米iLumin Software Servicesを買収している。

 ちなみに,調査会社の米Forrester Researchは,記録管理市場が2008年までに複合年間成長率84%で拡大し,13億ドル規模に達すると予測している。

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