米Microsoftの書籍検索サービス「Windows Live Book Search」に,米カリフォルニア大学とカナダのトロント大学が蔵書を提供する。Microsoftが米国時間6月8日に発表した。

 両大学の図書館が所蔵する書籍から,主に著作権が消滅したものをスキャンし,デジタル化してWindows Live Book Searchのインデックスに追加する。書籍のデジタル化に関するコンソーシアム「Open Content Alliance(OCA)」の協力を得る。

 カリフォルニア大学は,10ヵ所のキャンパスに100以上の図書館を抱えており,3400万冊以上を所蔵する。トロント大学の蔵書は1500万冊以上にのぼる。

 MicrosoftのWindows Live Premium Search部門ジェネラル・マネージャのDanielle Tiedt氏は,「両大学の参加は,Windows Live Book Searchの重要性と価値を明示するものだ」という。「インターネットを利用する誰もが,無償で著作権の無いコンテンツにアクセスし,信用度の高いソースからより適切な回答を見つけることができる」(同氏)。

 Microsoftは,出版社および作家向けの書籍デジタル化プログラム「Windows Live Books Publisher Program」も開始している。出版社および作家から送られた著作本を無料でスキャンして,Windows Live Book Searchで検索できるようインデックス化する。

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