米EMCは,アプリケーション検出/マッピング・ソフトウエアの米nLayersを買収した。EMC社が米国時間6月7日に明らかにしたもの。買収金額など詳しい条件は発表されていない。

 nLayers社は,アプリケーションやサーバー,各種機器を自動的に検出し,それぞれの関係や依存性を調査する製品を手がける。使用にあたって,クライアント側にエージェントをインストールする必要がない。特許申請中の「Application Behavior Modeling(ABM)」という技術を利用している。nLayers社は先ごろEMC社とOEM契約を結び,EMC社にソフトウエア製品「EMC Smarts Application Discovery Manager」向けの基盤技術を提供した。

 この買収により,EMC社は「当社のリソース管理製品群を拡充し,EMC Smartsの機能を強化できる」とみる。nLayers社はEMC社リソース管理ソフトウエア・グループに統合する。イスラエルにあるnLayers社の研究開発施設は今後も活動を続け,EMC社が設立したIsrael Software Development Centerと協力する。

 またEMC社は同日,2006年4月に発表した2006年第2四半期と通期の業績予測について,「確実に達成できる」との見通しを示した。予測内容は以下の通り。

【2006年第2四半期】
・連結売上高:26億6000万ドル以上
・希薄化後の1株当たり利益:GAAP(会計原則)ベースが13セント,非GAAPベースが17セント

【2006年通期】
・連結売上高:111億~113億ドル
・希薄化後の1株当たり利益:GAAPベースが54~57セント,非GAAPベースが70~73セント

[発表資料(nLayers社買収)]
[発表資料(業績見通し)]