米Intelは,組み込み機器向けNOR型フラッシュ・メモリー製品系列「Intel StrataFlash Embedded Memory」に動作電圧3Vのモデルを追加するほか,Intel社として初のシリアル・メモリー・バスSerial Peripheral Interface(SPI)対応フラッシュ・メモリー製品の提供を開始する。Intel社が米国時間6月6日に明らかにしたもの。

 Intel社は「さまざまな家電品,産業機器,パソコン,有線通信機器で組み込み用NOR型フラッシュ・メモリーの利用が広がっている」とする。「調査結果によると,携帯電話機を除いた組み込み用NOR型フラッシュ・メモリーの市場は,2006年に20億~30億ドル規模に達する。なかでもSPIフラッシュ・メモリーは,最も成長の早い製品分野だ」。

 StrataFlash Embedded Memoryの3Vモデルは,セットトップ・ボックス,通信用基地局,ネットワーク装置などに向けた製品。SPIフラッシュ・メモリーは標準化されたピン配置と命令セットを採用するため,機器の設計が容易になり,開発期間を短縮できるという。SPI対応品について,Intel社は「データ転送速度も速く,セキュリティ機能も備える」としている。

 いずれも現在サンプル出荷を行っており,2006年第4四半期に量産を開始する予定。

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