米Tivoは米国時間6月7日,インターネット経由でブロードバンド配信されているビデオ映像を同社のデジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)に無料でダウンロードできるサービス「TiVoCast」の本格提供を開始した。「インターネットでしか入手できないコンテンツをお茶の間にあるテレビで視聴できる」(同社)。

 同サービスを利用できるのは,ブロードバンド接続をしている「TiVo Series2」のユーザー。メイン・メニュー「TiVo Central」の「Showcases」からビデオ映像を検索できる。なお,コンテンツには広告が付くことがある。

 サービスの本格提供に伴い,Tivo社は全米プロバスケットボール協会 (NBA)および全米女子プロバスケットボール協会(WNBA),The New York Times,CNETなど10社と,コンテンツ供給契約を結んだ。米メディア(CNET News.com)によると,同社は昨年8月より,インディペンデント映画専門チャンネルIndependent Film Channelなどと提携し,試験サービスを展開していた。

 Tivo社副社長兼番組担当ジェネラル・マネージャのTara Maitra氏は,「ユーザーはビデオ映像を視聴する際に,コンピュータではなくテレビ画面を好む傾向がある。テレビの視聴者はTiVoCastを利用して,Webでしか提供されていない各種コンテンツを楽しめるようになる」と説明する。「また,ニッチ市場に焦点を当てたコンテンツ・プロバイダなどは,お金がかかるテレビ放送に頼ることなく,テレビとDVRのユーザーにコンテンツを広く提供できる」(同氏)。

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