米消費者製品安全委員会(CPSC)と米Hewlett-Packard(HP)は米国時間6月6日,HP社製品の自主回収について発表した。HP社のデジタル・カメラ「HP Photosmart R707」に不具合が認められたもの。

 同社は,R707に非充電式バッテリを搭載して利用した場合,加熱や発火を引き起こす可能性があると警告。問題は,非充電式バッテリに充電を試みた場合に発生する。CPSCは,該当するデジカメを使っているユーザーに対し,すぐに利用を中止してHP社に連絡するように呼びかけている。

 HP社では,この問題を修正するファームウエアを同社のWebサイトから提供している。ファームウエアのアップデートにより非充電式バッテリへの充電を回避することができるという。CPSCでは,ファームウエアをアップデートするまで非充電式バッテリを利用しないように呼びかけるとともに,非充電式バッテリを利用しない場合にもファームウエアをアップデートするように勧めている。

 これまでのところ,HP社には発火したという報告が1件寄せられており,カメラ本体とドッキング・ステーションが破損したという。負傷の報告は受けていないという。

 同モデルは,2004年8月から2006年4月にかけておよそ250~400ドルで販売されたもの。米国内で22万4000台,世界で67万9000台が出荷されている。

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