米Red Hatは,米JBossの買収手続きを完了したことを米国時間6月5日に発表した。JBoss社はRed Hat社の一事業として運営を継続する。元JBoss社CEOのMarc Fleury氏が同事業担当上級バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャに就任した。

 Red Hat社はJBoss製品に対して,オープンソース・ソフトウエア向けサポートの共通ビジネス・モデルを展開する。JBoss製品の顧客は既存のサポート契約を維持し,従来の販売およびサポート窓口を利用できる。なお,現時点でJBoss製品のサポート契約の金額を変更する予定はないとしている。

 Red Hat社はJBoss社を買収したことで,「サービス指向アーキテクチャ(SOA)への移行促進と,低コストで安全なオープンソース・プラットフォームをベースにした次世代Webアプリケーションの実現に取り組む」としている。

 まず,開発者育成,検定,管理,そしてSOAプラットフォーム開発の統合に注力し,「JBoss Application Server」を代表とするJBoss社製品と,「Red Hat Directory Server」を含むRed Hat社製品のシームレスな連携を目指す。

[発表資料へ]