米AMDは,米Transmeta製マイクロプロセサ「Efficeon」の新興市場向けバージョンについて,独占販売権を獲得した。両社が米国時間6月5日に明らかにしたもの。米Microsoftの従量課金制パソコン・サービス「FlexGo」対応ハードウエア向けのプロセサ「AMD Efficeon」として提供していく。

 FlexGoは,従量課金制でパソコンを利用可能とするMicrosoft社の新興市場向けサービス。パソコンを安く販売する一方,ソフトウエアの機能はプリペイド・カードを購入したり月額料金を払ったりしなければ使えないようにする。対象国は,ブラジル,中国,ハンガリー,インド,メキシコ,ロシア,スロベニア,ベトナム。AMD社とTransmeta社のほかに,ドイツInfineon Technologies,米Intel,中国のLenovo Group(聯想集団),米Phoenix Technologiesなどが協力する。

 AMD Efficeonは,Transmeta社がFlexGo対応ハードウエア向けに特別設計したプロセサという。Microsoft社は同プロセサを使用し,5月22日からブラジルでFlexGoの第2段階にあたる試験運用を実施している。

 AMD社は「2015年までに全世界の50%の人々にインターネット接続環境を提供する」という戦略「50×15」を展開中で,「Microsoft社のFlexGo技術と従量課金制パソコン利用サービスに,AMD Efficeonプロセサを組み合わせることで,新しく強力な手段を用いて50×15戦略を推進できる」(AMD社)とする。

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