米調査会社ON Worldは米国時間5月23日,VoIP対応モバイル・デバイスに関する調査結果を発表した。それによると,同デバイスの利用者数は,広帯域通信の普及にともない,2011年に1億人にのぼる見込み。

 また,2011年におけるVoIP対応モバイル・デバイス販売台数全体のうち36%は,ビデオ,音楽,ラジオ,ニュース,インスタント・メッセージングなどの機能を備え,Wi-Fi経由でインターネットにアクセスする娯楽用モバイル・デバイスが占める。

 モバイルVoIPの成長を足がかりにしようと,パソコン業界は,向こう5年でモバイル・デバイスのリアルタイム・インターネット接続に必要な通信ネットワーク・サービス,デバイス,インフラを積極的に投入していくとON World社はみる。2011年のパソコン業界によるVoIP対応モバイル・デバイスの年間出荷台数は,通信業界の出荷台数の2倍を上回る。

 また,米eBay傘下のSkypeもモバイル市場への拡大を進めている。ON World社は,Skype社が2011年に世界VoIP利用者の25%を獲得し,12億ドルの通話サービス売上高を創出すると推計している。

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