韓国のSK Telecomは,高速パケット通信技術「HSDPA」(High-Speed Downlink Packet Access)対応の携帯電話サービス 「3G+」を立ち上げた。カナダNortel Networksと韓国LG Electronicsのジョイント・ベンチャであるLG-Nortel社が無線ネットワーク製品を供給する。Nortel社が韓国で現地時間5月28日に明らかにした。

 3G+は当初,韓国の25都市で展開する。年内に,さらに59都市にサービスを拡大する予定。

 HSDPAは,第3世代(3G)携帯電話方式のDS-CDMA(W-CDMA)を高速化したデータ通信規格で,第3.5世代(3.5G)に分類されることもある。規格上の下り最大通信速度は14.4Mbps。GSMベースのUMTS(最大2Mbps)やGPRS(最大171.2kbps)とも互換性がある。

 3G+では,高精細ビデオ・オンデマンド,MP3ストリーミング,マルチプレーヤ・ゲーム,ビデオ電話,マルチメディア・メッセージングなどの機能を提供する。HSDPA方式の携帯電話向け商用サービスは「これが世界で初めて」(同社)という。

 なお,NTTドコモは5月に「FOMA」のHSDPA対応新機種を発表しており,HSDPAサービスを今夏に開始する予定(関連記事)。

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