デジタル・ビデオ・レコーダ(DVR)向けサービスの米TiVoは米国時間5月24日,2007会計年度第1四半期(2006年2月~4月)の決算を発表した。同期は,サービスと技術からの売上高が過去最高を記録したが赤字幅は拡大している。

 同期のサービスと技術からの売上高は5510万ドルで前年同期から38%の増収となった。これには,ケーブル事業者の米Comcastとの提携による売上高である720万ドルも含まれている。しかし,純損失は1070万ドル(1株あたりの損失は0.13ドル)で前年同期の85万7000ドル(同0.01ドル)から赤字が大幅に拡大している。同社は,赤字拡大を訴訟関連の費用,ストックオプション費用,価格低下などの影響を受けたと説明している。

 TiVo社は2004年1月,「タイム・ワープ」と呼ばれるDVRに関する特許が侵害されたとして米EchoStarを提訴していた。2006年4月に裁判所は同社の主張を認める判決を下している。

 4月末時点のサービス加入者数は前年から33%増え,加入者ベースが4400万人を超えた。

 同社は,第2四半期の見通しも明らかにした。売上高を5000万~5300万ドルの範囲,純損失として1200万~1500万ドルの範囲を予測している。

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