写真1[クリックすると拡大表示]


写真2[クリックすると拡大表示]
 米国シアトルで開催されている「WinHEC(Windows Hardware Engineering Conference) 2006」の基調講演では,「ハードウエア・エンジニアリング・カンファレンス」の文字通り,次世代PCの形態に対する提案もあった。それらはWinHEC 2006の会場内に設置されている展示会場で実際に見ることができる。ここでは主な展示物を紹介しよう。

 写真1はノートPCの天板に設置された小型のディスプレイ。携帯電話機のサブディスプレイのようなもので,「Windows SideShow」と呼ぶ。ノートPCが起動していなくても,各種情報を表示できる。例えばスケジュールやメールなどをここに表するように設定しておけば,PCを起動することなくチェック可能になる。写真2はディスプレイ部分の拡大写真。ゲームが表示されていた。

 写真3は,Windows Media Player用のリモコンとディスプレイを備えたキーボード。デスクトップ・パソコン向けである。写真4はディスプレイ部分の拡大写真。


写真3[クリックすると拡大表示]


写真4[クリックすると拡大表示]


写真5[クリックすると拡大表示]

 写真5はWindows SideShowのディスプレイを備えたリモコン。Windows XP Media Center Editionのように,PCから離れて操作するためのもの。Windows Vistaでは,Media Centerの機能が取り込まれた。ディスプレイには電子メールが表示されている。


写真6[クリックすると拡大表示]
 写真6は,「Windows ReadyDrive」。ReadyDriveとは,フラッシュ・メモリーを備えたハードディスクで,ハイブリッド・ハードディスクとも呼ばれる。写真は,ハードディスクの基盤にフラッシュ・メモリーのチップが実装されているところ(右上)。容量は256Mバイトである。フラッシュ・メモリーをキャッシュとして利用することで,ディスク・アクセスを高速化する。ハードディスクにアクセスせずにフラッシュ・メモリーにアクセスするだけで済ませられるため,ノート・パソコンに利用した場合はディスクの回転をより長く停止させることができ,電池駆動時間を長くする効果もある。

 写真7は,Windows Virtualizationが動作しているWindows Server Longhorn(ベータ版)。


写真7[クリックすると拡大表示]


写真8[クリックすると拡大表示]


写真9[クリックすると拡大表示]

 写真8は,Nweisysの「ExtendiScale」アーキテクチャを利用して,デュアルコアOpteronを32個(64コア)搭載したサーバー機。Windows Server 2003 Datacenter Editionを稼働している。写真9はタスク・マネージャの画面。64個のCPUメーターが並ぶ画面は圧巻。メモリー容量は128Gバイト。1ソケット当たり8本のDIMMスロットを備え,1Tバイトまで実装可能だという。