米Microsoftは米国時間5月23日,同社の地域検索および地図表示サービス「Windows Live Local」のアップグレードを発表した。交通情報やソーシャル・ネットワーキング機能を追加したほか,他のアプリケーションと連携させることで生産性を向上したという。

 新版では,米Traffic.comの協力を得て,渋滞や事故情報をリアルタイムで報告する。またソーシャル・ネットワーキング機能により,任意の場所を保存したり,写真を貼付して「Scratchpad」にリスト保存したりできるほか,「Permalink」による地図表示のURL作成などを行い,電子メールや「MSN Spaces」ブログで共有することが可能。

 さらに「Windows Live Messenger」や「Outlook」との統合機能も強化した。これによりチャットで地図や位置情報を共有しやすくなったほか,Outlookのカレンダ内から地図や道順を検索/印刷できるようになった。

 同社はこれを機に,同サービスのベータ版を英国で,機能限定版をカナダで提供する。地域検索および経路案内機能は利用可能だが,俯瞰画像,高度な航空写真表示,リアルタイムの交通情報といった機能は後に追加する。

 また,Microsoft社は同日,地図,画像,位置情報検索機能などをアプリケーションに組み込むツール「Virtual Earth map control」を開発者向けにリリースした。機能限定版は無償で利用できるが,商用ライセンスとサポートは有料。

 同ツールは,住所検索や経路案内に対応する。地域情報検索機能を向上し,標準データ・セットとユーザー「Collections」の表示機能を強化した。

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