LLHEH:Low Level Hardware Error Handler
PSHED:Platform Specific Hardware Error Driver
WSL:Windows Server Longhorn
●WHEAのアーキテクチャ (図はWinHEC 2006のプレゼンテーション資料を基に作成した)
 米シアトルで開催中のWinHEC 2006で,サーバーのハードウエア・エラーを管理するアーキテクチャが明らかにされた。Windows Hardware Error Architecture(WHEA)というもので,次期WindowsサーバーOS「Longhorn」の64ビット版に実装される見込みだ。

 これにより,統一されたインタフェースでハードウエア・エラーを管理でき,ソフトベンダーが対応する管理ソフトウエアを開発することができる。

 管理対象のハードウエアは,64ビットのデバイス・ドライバが提供される,プロセサ,チップセット,メモリー,PCI Expressバス,PCI Express対応デバイスなどだ。マザーボードに備わっているBMC(Baseboard Management Controller)とも共存できる。装置ベンダーがプラグインを提供して,自社デバイス独自のエラーを検出させたりもできる。ただし,PCI Express対応カードの先につながる周辺機器は対象外で,電源ファンのような環境に起因するエラーもレポートしない。

 将来は,このアーキテクチャをベースにして,エラーを検出したら自動的に修復する無停止システムを目指す。