米IBMは米国時間5月23日に,サービス指向アーキテクチャ(SOA)ベースのセキュリティ管理アプライアンス「IBM WebSphere DataPower XML Security Gateway XS40」を発表した。「企業のセキュリティ保護とITコスト削減を実現し,SOAインフラ構築の簡素化を支援する」(同社)。同社が昨年買収した米DataPowerの技術を利用する。

 IBM WebSphere DataPower XML Security Gateway XS40は,高さ2インチ(約5cm)未満で,幅は19インチ(約48cm)。既存のネットワークに設置し,Webトランザクション,RFID,無線デバイスなどの各ソースから送られてくるメッセージの有効情報を保護,管理,承認し,Webサービスの確実な動作を保証する。

 IBM社の「Tivoli」系列のSOAセキュリティ管理ソフトウエアと組み合わせれば「適切な社員に適切なデータへのアクセスを適切なタイミングで提供する(同社)。例えば「Tivoli Federated Identity Manager」を使えば,SOA環境の関連Webサービスをポリシー・ベースで連動させることが可能。

 同社があわせて提供するコンサルティング・サービスを利用することにより,企業は米企業改革法(Sarbanes-Oxley Act of 2002)や医療関連データ規制Health Insurance Portability and Accountability Act(HIPAA)に確実に準拠しつつ,フレキシブルで動的なアーキテクチャを展開することが可能。

 またIBM社は,アプリケーション統合向けアプライアンス「IBM WebSphere DataPower Integration Appliance XI50」と,トランザクション処理の負荷を軽減する「DataPower XML Accelerator XA35」も発表した。

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