米comScore Networksは米国時間5月22日,米国の検索エンジン市場に関する調査結果を発表した。それによると,「Google」(市場シェア43.1%)が首位を維持しており,9カ月連続でシェアを拡大した。2位は「Yahoo!」(28.0%),3位は「MSN」(12.9%)だった。

 2006年4月に米国人がインターネットで実施した検索回数は66億回で前月より4%増加した。検索エンジン別にみると,Googleが29億回,Yahoo!が19億回,MSNが8億5800万回だった。また,「AOL」のTime-Warner Networkが4億5700万回,「Ask.com」のAsk Networkが3億8400万回となった。

 ツールバーから実行された検索は,Googleが48.0%,Yahoo!が47.6%で,両者を合わせると全体の95%以上を占めた。

 米国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手「MySpace.com」 が提供する検索サービスが,今回初めてランクインした。「市場で占める割合はわずか0.6%と小さいが,絶大な人気を誇るサイトであるため,今後の動向は注目すべき」(comScore社)。


■ 2006年4月におけるオンライン検索回数ベースの市場シェア
2005年4月 2006年3月 2006年4月 前年比(ポイント) 検索回数合計 100% 100% 100% N/A Google 36.5% 42.7% 43.1% 6.6 Yahoo! 30.7% 28.0% 28.0% -2.7 MSN 16.1% 13.2% 12.9% -3.2 Time-Warner 9.0% 7.6% 6.9% -2.1 Ask Networ 6.1% 5.9% 5.8% -0.3 MySpace.com N/A N/A 0.6% N/A 出典:comScore qSearch

 なお米メディア(InternetNews)の報道によると,Googleは検索エンジンでは圧倒的に優勢だが,電子メール(Yahoo!:42.4%,Google:2.54%),ニュース(Yahoo!:6.3%,Google:1.9%),金融(Yahoo!:34.9%,Google:0.29%)などのポータル・サービス利用に関しては,Yahoo!の後塵を拝しているという(米Hitwise Research Groupの調査)。

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