米Dellは米国時間5月18日に,2007会計年度第1四半期(2006年2~4月期)の決算を発表した。売上高は142億ドルで前年同期と比べ6%増加した。ただし,純利益は7億6200万ドルで同18%減,1株当たり利益は33セントで同11%減少した。
当期は,海外事業の拡大と,サーバーおよびストレージの販売,高付加価値サービス(エンハンスド・サービス)の需要が売上高をけん引した。
モバイル事業の収入は前年同期比12%増加し,出荷台数ベースでは同36%急伸した。高付加価値サービス事業は同28%増収。ストレージ事業は同12%増収となった。イメージング事業は同10%増収で,中でもインクやトナー・カートリッジなどの消耗品は同54%増加した。一方,デスクトップ・パソコン事業の売上高は同3%減少した。
当期は海外事業による売上高が前年同期比12%成長し,総売上高の44%を占めた。地域別でみると,日本を含むアジア太平洋地域は出荷台数が前年同期比30%増加し,売上高は同17%増加した。中国,韓国,インドが好調で,それぞれ同29%,54%,40%成長した。EMEA(欧州,中東,アフリカ)は出荷台数が同18%伸び,企業向け製品の売上高が同9%増加した。米国を除く米大陸の売上高は同26%増加し,中でもブラジルは同74%の急成長をみせた。
■2006年2~4月期の業績 2006年2~4月期 2005年2~4月期 成長率 売上高(100万ドル) $14,216 $13,386 6% 営業利益(100万ドル) $949 $1,174 (19%) 純利益(100万ドル) $762 $934 (18%) 1株当たり利益 $0.33 $0.37 (11%)
また同社は,サーバー製品のロードマップについて明らかにした。米AMDの「Opteron」プロセサを複数搭載したハイエンド・サーバーを年内にリリースする。また,米Intelの「Woodcrest」プロセサを搭載したモデルも投入する予定。
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