米IBMはドイツ時間5月16日,グループウエア「Lotus Notes」の次期版の概要を明らかにした。次期版では,先ごろISO標準に承認されたオフィス・ソフト向けファイル形式「OpenDocument Format(ODF)」と,オープンソースの開発環境であるEclipseフレームワークをサポートする。同社は今秋,ベータ版の公開を予定している。

 ワープロ,表計算,プレゼンテーション,データ分析機能を搭載する次期版のNotesでは,ネイティブでODF形式をサポートする。ODF形式でファイルの作成や保存でき,OfficeやOpenOffice(前バージョン)でサポートされるファイルのインポートとエクスポートも可能になるという。

 また,サーバーで管理できるクライアント・ソフトウエアの実装技術「IBM Workplace Client Technology」のオンデマンド機能をサポートする。管理者は,デスクトップに触れることなくサーバー側で動的にクライアント・インタフェースの設定/再設定が可能となる。サーバー側からクライアントを管理する機能を搭載することにより,複合アプリケーションを配信する新しいモデルになるとしている。

 そのほかにも,「アクティビティベース・コンピューティング」と呼ばれる新機能を統合する。この機能は,電子メール,ドキュメント,チャット,メモなどを特定のプロジェクトやプロセスに関連付けるもの。共有レポジトリに関連コンテンツを集めることにより,チームのメンバーが作業のすべての状態を把握できるため,生産性と効率を高めることができるという。

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