米In-Statは米国時間5月17日,世界の携帯電話機市場に関する調査結果を発表した。それによると,2005年に1110億ドル規模だった同市場が,2006年には23%拡大して1360億ドルに成長するという。同社は,同市場の成長速度は減速するが,2011年までに2500億ドルに達すると予測している。

 携帯電話機の販売台数は,2006年の9億3500万台が2011年には2倍以上に増加。スマートフォンの出荷台数は2011年までに4億8000万台を上回るとみている。

 同市場を国家に例えた場合,世界の中でアイルランドに次ぐ53番目の経済力を持ち,中国の2倍以上の勢いで成長していると同社は説明。今後の成長については,メーカーが消費者に評価される機能の追加を続け,ほかの業界がこれに対応するかどうかにかかっているという。

 米国の携帯電話ユーザーを調査した結果,位置情報サービス,Bluetooth接続といった新機能を受け入れる準備ができるが,マルチメディア機能に興味があるユーザーは限られており,カメラ機能の利用頻度も減っている。同社は,今後5年間でさらに携帯電話の機能が増加し,セキュリティも強化されると予測しており,ユーザーの安全保護を支援するような機能も搭載される可能性があるとしている。

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