米Oracleは,Java向けオープンソース組み込みデータベースの新版「Oracle Berkeley DB Java Edition Release 3.0」の提供を開始した。Oracle社が米国時間5月17日に明らかにしたもの。同社傘下の米Sleepycat SoftwareのWebサイトから無償でダウンロードできる。

 Oracle Berkeley DB Java Editionは,Pure Javaアプリケーションに組み込んで使うためのデータベース・ソフトウエア。新版では,Enterprise JavaBeans(EJB)API 3.0のサブセット仕様であるJava Persistence Application Programming Interface(API)に対応し,Plain Old Java Object(POJO)スタイルのオブジェクト・ストレージ・モデルを搭載した。Oracle社は「処理速度を損なうことなく,複雑なオブジェクト・モデルを利用できる」としている。

 据え置き書き出しモードを備え,すべてメモリー上で運用可能となった。また新しいバックアップ支援機能により,大規模データベース環境のホット・バックアップを省力化し,重要性の高いシステムを常に最新情報でバックアップしておくことが可能になるという。

 Oracle Berkeley DB Java Edition Release 3.0には,無料のオープンソース・ライセンスと有料の商用ライセンスを用意する。同データベースを組み込んだアプリケーションをオープンソースとして提供する場合は,オープンソース・ライセンスを利用できる。アプリケーションを公開しない場合は,商用ライセンスが必要。

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