米Oracleは米国時間5月16日に,自社のAjax対応ユーザー・インタフェース(UI)技術をオープンソース化する計画を明らかにした。同社は数カ月以内に,JSF(JavaServer Faces)の技術を取り入れたAjax対応UIコンポーネントを開発し,オープンソース・コミュニティに公開する。

 同コンポーネントにより,「開発者は手軽にWeb 2.0アプリケーションを構築できるようになる」(同社)。単一ページでさまざまな再利用可能なコンポーネントを組み合わせたり,コンポーネントをアプリケーション・データ・ソースに連動させたり,UIのイベントとサーバー側のイベント処理を宣言的に連携させたりといった作業が行える。

 また同社は,オープンソース・プロジェクトGrailsへの参加を表明した。Grailsでは,スクリプティング言語Groovyを用いてWebアプリケーション構築を促進するフレームワークの開発に取り組んでいる。

 さらに同社は,Java Persistence API(JPA)のインプリメンテーション「TopLink Essentials」を発表した。JPAは,米Sun Microsystemsが同日発表したJava Platform, Enterprise Edition 5(Java EE 5)を構成するAPIの一つ。TopLink Essentialsは,Java EE 5ソフトウエア開発キット(SDK)の公式なオープンソース参照インプリメンテーションとなっている。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]