米Yahoo!は米国時間5月15日に,ユーザー同士の質疑応答で疑問の解決を図るQ&Aサービス「Yahoo! Answers」の正式提供を発表した。昨年12月よりベータ公開を行っていたもので,「回答件数が1000万件を突破した」(同社)という。

 Yahoo! Answersでは,ユーザーが文章で質問を登録すると,ほかのユーザーから回答を得られる。ユーザーが質問を入力最中にその内容を予測して表示する「Search Ahead」機能,各カテゴリあるいは全カテゴリ内の最新質問を配信するRSSフィードのほか,「My Yahoo!」「Yahoo! Tech」「Yahoo! 360」「Yahoo! Mail」「Yahoo! Messenger」といった他のYahoo!サービスとの統合を提供する。

 質問と回答の品質向上を図り,コンテンツを評価する仕組みを新たに設け,ユーザーによる投票で「最も適切な回答」を決める。

 Yahoo! Answers正式版は,米国のほか,オーストラリア,カナダ,インド,英国,スペイン,ドイツ,フランスで展開する。なお,中国,日本,韓国,台湾では,同様のQ&Aサービス「Yahoo! Knowledge Search(Yahoo!知恵袋)」が利用可能。

 正式版への移行にともない,同社はYahoo! AnswersとWeb検索の統合を進める。ユーザーは,「アパートで飼うのに適した犬は?」といった自然な言葉使いで検索を実行し,検索結果でYahoo! Answersからの情報を取得できる。また,「Yahoo! Shortcut」機能も組み込み,検索結果の下にYahoo! Answersの回答や関連質問のリンクを表示する。

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