米Microsoftがワシントン州ベルビューで開催中のMicrosoft SharePoint Conference 2006で米国時間5月15日に,企業向けポータル・サーバー「Microsoft Office SharePoint Server 2007」の新機能などを発表した。基調講演のなかで,Microsoft社会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏は,“People-Ready”(人に合わせた)業務を実現するにあたり,SharePoint技術がどのように重要な役割を果たすかを紹介した。

 Microsoft社は「エンタプライズ・コンテンツ管理(ECM)がSharePoint Server 2007の主要構成要素」と説明する。ECMを利用すると,作成から保存の全過程で文書や記録,Webコンテンツを制御,保護するための,一貫した総合的な仕組みを構築できるという。「企業のすべての情報ワーカーに,Microsoft OfficeやSharePointなど使い慣れたデスクトップ・ツールを利用して当社のECM戦略に参加してもらいたい」(Microsoft社)。

 SharePoint Server 2007には,これまでコンテンツ管理サーバー「Content Management Server」で提供していたWebコンテンツ管理ツールを搭載する。新しい検索機能のほか,Wikiおよびブログ機能,サーバー・ベースのExcelサービス機能も提供する。

 現在SharePoint Server 2007は,一部顧客の協力を得てベータ試験を実施している。公開ベータ版は2006年夏前に利用可能とする予定。

[発表資料(その1)]
[発表資料(その2)]