米Microsoftの顧客が次期OS「Windows Vista」について検討し始めたのに合わせ,米Novellは「Windowsソリューション対抗のオープンかつ安価な代替品」と称するスイート製品「Open Workgroup Suite」を発表した。

 この新スイートは,サーバー/デスクトップ・コンポーネント,管理ツール,コラボレーション機能,オープン・ソースのオフィス製品で構成し,「SUSE Linux Enterprise Server」付き「Novell Open Enterprise Server」,コラボレーション製品「Novell GroupWise」,クロスプラットフォーム対応システム管理製品「Novell ZENworks Suite」,「Novell Linux Desktop」,Microsoft Office互換ファイルを作成できる「OpenOffice」をパッケージ化している。

 Novell上級副社長兼CTOのJeff Jaffe氏は,「当社の顧客は,経済的で安全かつ信頼性が高く,特定ベンダーに依存しない代替ワークグループ・ソリューションを求めている」と述べる。「Open Workgroup Suiteは,より多くの選択肢と柔軟性を望む市場の求めに応じて開発した。オープン標準とオープン・ソースの技術を最適に組み合わせて届ける,という当社の戦略を完璧に体現している。その結果,顧客は最良の新技術,適切な製品の組み合わせ,魅力的な価格を手にできる」(Jaffe氏)。

 Novellでは,企業がOpen Workgroup Suiteを利用すれば,Microsoft製品の組み合わせで同等の機能を実現する場合に比べ,コストを最大70%削減できるとみている。Open Workgroup SuiteのLinuxプラットフォーム版の価格は,期間限定でリースするか,永久ライセンスを購入するかによって異なる。リース料は年額80ドルで,1台または1ユーザー当たりの永久ライセンスは110ドル。クロスプラットフォーム版の永久ライセンスは,1台または1ユーザー当たり150ドルで購入できる。さらにNovellは,Open Enterprise Serverや「NetWare」,GroupWise,ZENworksの既存ユーザーを対象としたアップグレード価格も設定する。