米Cox Communicationsは全米行方不明・虐待被害児センター(NCMEC)と共同で米国時間5月11日に,13~17歳の若者のインターネット利用実態に関する調査結果を発表した。13~17歳のインターネット・ユーザー1160人を対象にアンケートを実施したところ,3分の1がインターネット上で知り合った人物と「実際に会ってみたい」と答えており,14%は「すでに会ったことがある」という。

 インターネット上で知り合った人物と直接会う傾向は年齢が高くなるほど強く,13~15歳では9%であったが,16~17歳では22%。

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)や個人ブログの利用については,61%がSNSを利用し,半数が自身の写真を掲載している。また,5分の1がSNSやブログへの個人情報掲載を「とても安全」「いくぶん安全」考えており,他人が自分の(インターネット上に掲載した)個人情報を勝手に利用しても「まったく気にしない」「あまり気にしない」と回答した子どもは37%にのぼった。

 知らない人からメッセージを受け取ったことがある子どもは全体の71%で,そのうちの40%はこうしたメッセージに「たいてい返答する」。「保護者に報告する」と答えたのは18%。知らない人から個人情報を尋ねられたことがある子どもは45%もいた。

 保護者の監視については,33%の子どもが,自分たちのオンライン活動について保護者は「ほとんど知らない」か「まったく知らない」と回答。16~17歳に限定して見ると,その割合は48%といっそう高くなる。インターネットの危険性について,過去1年以内に保護者と話をした子どもは70%で,その反対に「まったく話し合ったことがない」のは22%だった。

 子どもたちは,認識の低さからオンラインの危険性に身をさらしているようだが,保護者がきちんと教育すれば,行動が慎重になるという結果も出ている。同調査では,インターネットの危険性について保護者と話し合いをしたことがある子供は,インターネットへの個人情報の掲示を控え,知らない人からのメッセージは無視して信頼できる大人に報告する傾向が強いことがわかった。

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