ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)の理事会は,アダルト・サイト向けの新たなスポンサ付きトップ・レベル・ドメイン(sTLD)として申請された「.xxx」の創設を承認しない決定を下した。ICANNが米国時間5月10日に明らかにしたもの。

 .xxxはカナダのICM Registryが提案していたsTLDで,2005年6月にICANNが正式認定する方向でICM社とレジストリ契約の商業的および技術的交渉を開始した(関連記事)。

 .xxxの創設については,2006年3月にニュージーランドのウエリントンで開催された会議で,いくつかの問題点がICANNのGovernmental Advisory Committee(政府諮問委員会)から指摘され,保留となっていた。ICM社は問題点に対応した新たな契約要件を4月に提出し,理事会で投票を行うよう要請していた。

 そして今回ICANN理事会は,.xxx創設に関して「反対」9票,「賛成」5票で拒否を決定したという。反対票を投じた9人の中には,理事会会長のVint Cerf氏,同副会長のAlejandro Pisanty氏,同議長兼CEOのPaul Twomey氏が含まれる。

 ちなみに米メディアの報道(internetnews.com)によると,.xxxが拒否されるのは今回が2度目となる。ICANNは2000年11月にICM社の提案を却下している。

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