米Symantecは米国時間5月9日に,2006会計年度第4四半期(2006年1~3月期)と通期(2005年4月~2006年3月期)の決算を発表した。第4四半期におけるGAAPベースの売上高は12億4000万ドルで,純利益は1億1900万ドル(1株当たり利益は11セント)。前年同期の純利益は1億2000万ドル(同16セント)だった。

 米Veritas Software買収に伴う繰延歳入分を含めた非GAAPベースの売上高は13億ドルで,合併前のSymantec社およびVeritas社を合わせた前年同期と比べ1%増加した。

 総売上高の内訳は,企業向けセキュリティ事業が22%,サービス事業が4%,ストレージ管理事業が23%,データ保護事業が23%,消費者向け事業が28%。企業向けセキュリティ事業とサービス事業が好調で,非GAAPベースの収入がそれぞれ前年同期比9%,16%成長した。データ保護事業は同8%落ち込んだ。消費者向け事業は「堅調な需要を維持している」(同社)。

 当期は,海外事業による収入が総売上高の50%を占めた。地域別でみると,アジア太平洋地域は13%,EMEA(欧州/中東/アフリカ)は32%,米大陸(米国/中南米/カナダ)は55%だった。

 通期におけるGAAPベースの売上高は41億4000万ドルで,純利益は1億5700万ドル(1株当たり利益は16セント)。前年度の純利益は5億3600万ドル(同74セント)だった。

 非GAAPベースの売上高は50億ドルで,Symantec社およびVeritas社を合わせた前年度と比べ8%増加した。

 また同社は,今後の業績見通しについても明らかにした。2007会計年度第1四半期(2006年4~6月期)におけるGAAPベースの売上高は12億~12億3000万ドル,1株当たり利益は5~7セント,非GAAPベースの売上高は12億2000万ドル~12億5000万ドルを見込む。

 2007会計年度通期(2006年4月~2007年3月期)におけるGAAPベースの売上高は52億~54億ドル,1株当たり利益は46~57セント,非GAAPベースの売上高は53億~55億ドルの範囲と予測する。

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