米EMCは,企業向けデータ複製/データ保護ソフトウエアを手掛ける未公開企業の米Kashyaをおよそ1億5300万ドルで買収した。同社が米国時間5月9日と発表した。同社は,買収を通じてネットワーク仮想化と継続的データ保護(CDP)技術の強化を図る。

 EMC社は,Kashya社の障害回復とデータ複製技術をネットワーク・ベースのストレージ仮想化製品「Invista」に組み込む。また,CDPソフトウエア「RecoverPoint CDP」の今後のバージョンでKashya社のCDP技術をエンジンとして採用。Kashya社の技術により,EMC社は現行の製品を通じてWindowsやLinuxを導入する異種混在環境におけるリモート複製のソフトウエア・ポートフォリオの拡充を図る。

 買収後,Kashya社CEOのMichael Lewin氏を含む75人の従業員はEMC社のソフトウエア部門に統合される。EMC社では,同社の買収が2006年の売上高と1株あたりの利益に与える実質的な影響は無いとみている。

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