韓国Hynix Semiconductor,米Intel,米Micron Technology,台湾Phison Electronics,ソニーなどが,NAND型フラッシュ・メモリーの標準インタフェース仕様の策定を目的とする団体「Open NAND Flash Interface(ONFI) Working Group」を設立すると,米国時間5月9日に発表した。インタフェース仕様は,2006年後半に公開する予定。

 ONFIによると,現在のNAND型フラッシュ・メモリーは標準化が不十分で,家電機器やパソコンなどで利用する際に困難が生じているという。「新たなNAND型フラッシュ・メモリーを採用しようとすると,たとえ同じベンダーの製品であっても,往々にしてホスト側ソフトウエアおよびハードウエアの変更が必要になる。その結果,新たな試験が必要になって開発コストが大幅に増え,NAND型フラッシュ・メモリーの普及速度を下げてしまう」(ONFI)。

 こうした問題を解消し,NAND型フラッシュ・メモリーの組み込み作業を簡素化するため,ONFIはホスト・システムとのチップ・レベルの標準インタフェースを定義する。具体的には,現行のNAND型フラッシュ・メモリーで共通な部分を流用し,メモリー配置,対応可能なアクセス・タイミング,付加機能といったチップ固有の情報をホストに通知できる仕組みを定める。さらに命令セットの標準化や,ピン・レイアウトの共通化も図る。

 ONFIでは役員会の設置に向け,NAND型フラッシュ・メモリー・ベンダーなどを含む関係企業と協力していく。Hynix社,Intel社,Micron社,Phison社,ソニー以外の設立メンバーについては,2006年第2四半期中に発表できると見込む。

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