カリフォルニア州ロサンゼルスで米国時間5月10日に開幕するゲーム関連カンファレンスElectronic Entertainment Expo(E3)の前日,米Microsoftは「『Xbox 360』の累積販売台数が330万台を超え,2006年末までに1000万台を出荷するという計画通り進んでいる」との報道を認めた。この330万台という数字は,MicrosoftのXbox 360事業に関する前例のない取材を許可された「The San Jose Mercury News」紙のDean Takahashi氏が初めて伝えたものだ。Microsoftは,報道の内容を追認することとなった。

 Takahashi氏によると,「330万台はXbox 360の販売台数であって出荷台数ではなく,Xbox 360は今も飛ぶように売れている」という。現在のところMicrosoftは,会計年度が終わる6月末までに450万~500万台を出荷し,2006年末には1000万台になると見込む。

 ソニーが新型ゲーム機「PlayStation 3(PS3)」の出荷を11月に開始し,2007年3月末までに600万台販売すると宣言していることから,Xbox 360の1000万台という数字は重要な意味を持つ。Microsoftは2005年末のXbox 360発売時に,製造面のトラブルに悩まされた。ソニーが同じような製造面の問題に直面しなければ,PS3は2007年半ばまでにゲーム機市場でXbox 360を追い越せるだろう。そうなると,PS3より1年先んじて市場シェアを拡大しようと狙っていたMicrosoftにとっては,悲惨な敗北となる。