米Intelが,パソコン向け新デュアルコア・プロセサ製品系列「Intel Core 2 Duo」を米国時間5月8日に発表した。デスクトップ・パソコン向け「Conroe」(開発コード名)とノート・パソコン向け「Merom」(同)を2006年第3四半期に利用可能とする。さらに「ハイエンド・ユーザーやゲーム・マニア向けの最も高性能なモデル」(Intel社)のプロセサとして「Intel Core 2 Extreme」を設定する。

 Core 2 Duoは,新たに設計し直した共通のマイクロアーキテクチャ「Intel Core」を採用し,演算コアを2個搭載する。製造プロセス・ルールは65nm。「Intel Advanced Smart Cache」と呼ぶキャッシュ・メモリー機構を持ち,各コアが共通の2次キャッシュを効率よく利用できるという。そのほかにセキュリティ,仮想化,管理といった機能を備える。

 「一般消費者やゲーム・マニア,ノート・パソコン,企業用デスクトップ・パソコンという異なる分野向けの各プロセサで共通マイクロアーキテクチャを採用することで,開発者は効率よくソフトウエアを開発できるようになり,必要に応じて全分野で機能の共有が可能となる」(Intel社)。

 なお米メディア(CNET News.com)によると,Core 2 Duoには消費電力と相対的な処理性能を示すモデル番号が付き,Conroeは「4000」番台または「6000」番台のどちらか,Meromは「5000」番台または「7000」番台のどちらかになるという。さらにモデル番号の先頭には,最大消費電力を示すアルファベット1文字が付く。

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