フィンランドF-Secureは現地時間5月4日,コンピュータ・ウイルスの「Brontok(ブロントック)」が,マレーシアにおいて急速に感染を広げているとして注意を呼びかけた

 Brontokは,メールやファイル共有で感染を広げるウイルス。Brontokはパソコン内のファイルからメール・アドレスを収集し,そのアドレスに対して自分自身を添付したメールを送信する。また,アクセス可能な共有ドライブなどに自分自身をコピーする。

 マレーシアのセキュリティ組織である「MyCERT(Malaysian Computer Emergency Response Team)」によれば,Brontokが最初に確認されたのは2005年9月のこと。以降,さまざまな亜種(変種)が出現しているという(現時点での最新の亜種は「W32.Brontokbro.U@mm」)。

 対策は,アンチウイルス・ソフトの利用。最新の定義ファイル(パターンファイル)を使用すれば,ほとんどのアンチウイルス・ソフトで検出/駆除できるという。もちろん,信頼できないファイルを安易に開かないことも対策として重要である。

 手動による駆除方法については,MyCERTが具体的な手順を紹介している。なお,F-Secureによると,Brontokの亜種のいくつかはレジストリを改変するので,適切に駆除しないと,パソコンが正常に動作しなくなる恐れがあるという。

◎参考資料
To our Malaysian readers(フィンランドF-Secure)
MA-104.032006: MyCERT Special Alert - W32.Brontok Worm(マレーシアMyCERT)