ゲームおよびエンターテインメント・サービスを専門に手がける米IGN Entertainmentが米国時間5月1日,次世代ゲーム機の購入傾向を調査した結果を発表した。米Microsoft,任天堂,ソニーの次世代製品のうち,購入したい機種として最も人気を集めたのはソニーの「プレイステーション3(PS3)」で,IGN社サービス利用者の36%が支持している。

 ただし3社の差は小さく,Microsoft社の「Xbox 360」は28%,任天堂の「Wii」は22%だった。一方で,まだ機種を決めていない「未定」は14%にのぼった。

 「未定」回答者はロール・プレイング・ゲーム(RPG)を好み,なかでもアクション物に対する嗜好が強い。79%がRPGユーザーに人気の高い「プレイステーション2(PS2)」を所有していることと合わせて考えると,「この点をアピールすることがソニーの勝ち抜けポイントになる」(IGN社)。

 「未定」回答者は好みのブランドとしてGoogle,Apple,Coke,Taco Bell,Dellなどを挙げる。これらブランドの共通点は,若者向け製品を手ごろな価格で提供していることだ。その意味では任天堂に分があるとIGN社は述べる。

 また,「未定」回答者は家庭エンターテインメントに時間とお金をかける傾向が強い。多数のDVDを所有し,HDTVを購入する計画がある。一番人気のテレビ番組は「Lost」で,Xbox 360ユーザーの好みと一致する。この点では,Microsoft社にも勝機がある。

 その他の特徴としては,「未定」回答者の70%がソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」を所有し,90%が日常的にインターネット経由で音楽をダウンロードする。MP3プレーヤの所有率は60%。

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