米AMDが,シングルコア・プロセサの「AMD Opteron processor model 152」「同252」「同852」(動作周波数は2.6GHz)および「同154」「同254」「同854」(動作周波数は2.8GHz)で起こる問題について,原因や発生条件などを発表した。

 AMDによると,問題の発生するプロセサは,2005年から2006年初頭にかけて生産した個体。製造後に実施すべき試験から漏れてしまい,動作周波数のマージンを確認していないという。プロセサと周囲の温度が高い状態で浮動小数点演算を実行すると,「一貫性のない演算結果を出す」(同社)。

 同社では「Webサーバー,アプリケーション・サーバー,トランザクション処理サーバー,データベース・サーバー,ファイル/プリント・サーバーなど商用環境で,問題発生を確認していない」としている。ほかのシングルコアおよびデュアルコア版Opteronでも,問題は起きないという。

 AMDはパートナとともに,該当プロセサを利用している可能性のある顧客に対し,直接連絡を取る。またOEMパートナには,試験用ツールを提供する。問題のあるプロセサは無償で交換する。

 なお米メディア(CNET News.com)によると,AMDが発表したのは米国時間4月28日。最大約3000個のプロセサを交換する可能性があるという。

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