全米レコード協会(RIAA)と米映画協会(MPAA)は米国時間4月27日に,大学内通信ネットワークを悪用した著作権侵害行為の撲滅を目指す新たな取り組みを発表した。

 その一環として両組織は,米国25州の大学40校に対し,校内LANで行われている海賊行為の状況を把握し,防止対策を講じるよう要請する書簡を送付した。

 RIAAとMPAAによると,映画や音楽ファイルの違法コピーおよび違法配信はピア・ツー・ピア(PtoP)システムを用いた公共のインターネット上で行われるが,学内LAN上でDirect Connect(DC++),MyTunes,OurTunesなどのプログラムを使ってこうした違法行為をする学生が増えているという。

 RIAA議長のCary Sherman氏は,「増加する学内LAN不正使用と,その行為が当業界におよぼす損害は,見逃すわけにはいかない。大学内の著作権侵害を今後1年間の優先課題とし,管理者が十分にシステムを検証して,海賊行為撲滅の対策に取りかかることを期待している」と述べた。

[発表資料(PDF書類)]