[画像のクリックで拡大表示]

 米IBMが,新型のメインフレーム「IBM System z9 Business Class」を中国で現地時間4月27日に発表した。従来製品に比べて低価格であることが特徴。価格は10万ドルから。

 System z9 Business Classについて,IBM社は「数100台のサーバーで提供する処理能力を1台の物理システムに集約でき,大幅な経費節減が可能」と説明する。またプロセサ使用効率も高く,System z9製品系列のシステムが80~100%の稼働率であるのに対し,x86プロセサ・ベースのWindowsサーバーは5%程度という。

 IBM社はSystem z9 Business Classと上位モデルの「System Enterprise Class」に,データベース処理向けプロセサ「System z9 Integrated Information Processor(zIIP)」の搭載を予定している。ビジネス・インテリジェンス(BI)やERP,CRMといった処理に適しており,「ソフトウエアのコストを下げられる」(IBM社)。zIIPの出荷は2006年第2四半期中に開始する。

 またIBM社は同日,System z製品系列用ソフトウエアの開発および試験施設を中国の上海に開設すると発表した。

 なお米メディア(internetnews.com)によると,System z9 Business Classは直近の上位モデル「System z890」に比べ2.6倍多い最大64Gバイトのメモリーを搭載可能だが,価格は半額程度という。

[発表資料へ]